しばらく転職について書いていましたが、久しぶりに民事再生についても書いておこうと思います。
自分が働いている会社、あるいは夫が働いている会社が民事再生を申請したら、従業員達はどうなるのでしょうか?
民事再生と言っても色々な形が存在するので、これからご紹介する体験談はあくまでもこれは「夫が勤めていた会社の例」して参考にして戴きたいと思います。
夫が勤めていた会社が民事再生を申請して、従業員達がどうなったのかについてはザックリと『民事再生後。社員達の行方について。』で書きましたが、今回は事業譲渡された会社に転籍になった社員達の扱いについてを書いておこうと思います。
民事再生からの事業譲渡。その待遇とは?
夫が努めていたか会社は民事再生後、2つの会社に分割されて事業譲渡されました。
社員達はそれぞれの会社に転籍と言う形になったのですが、私には決して良い待遇だとは思えませんでした。
民事再生法を申請した場合、会社に残る従業員達の給与は保障されるので、とりあえず転籍した夫の給与も保障されることになりました。
新しい会社は年棒制。前年度の給与がそのまま年棒となったのですが、ここに少しカラクリがあります。
元の会社は月給制で退職金制度もありました。
しかし業績悪化のため何年間もボーナスは支払われていませんでした。しかし新しい会社は退職金無しの年棒制。
誰でも分かる事ですが退職金の分とボーナス分は評価されないと言う形での年棒制となるのです。ドン底まで下がりきった給与がそのまま保障され退職金の保障も無いのです。
関連会社への出向
それでも夫の場合は同じ業績を引き継いで仕事か出来たので、まだマシだったように思います。
分割されたもう1つの会社に転籍した従業員達の中には、譲渡先の関連会社に飛ばされた人が多かったようです。
慣れない業務、家から遠い職場……どれだけ酷い仕打ちであるかは、容易に想像出来ます。
しかし一旦転籍してしまうと転籍先の社員なのですから転勤や出向を拒否する事は出来ません。転籍後に自主退職した方も多いとのことです。
転職するも地獄。残るのも地獄。
民事再生で会社が存続するのは、突然職を奪われるよりはマシなだと言えるのかも知れません。
譲渡先の会社からすると「雇ってやるのだから文句を言うな」と言うところだと思います。
実際にその通りなのですが、もし会社が民事再生を申請して雇用が継続されると分かったとしても、それは決して良いことばかりではないと言うことを頭の隅にでも置いておいてください。