夫が40代で転職活動をする時「妻の助けが力になる」と言う事を何度も書かせて戴きましたが、今回は夫のモチベーションを上げていく事について書こうと思います。
数社の応募と数社の面接で内定が出れば「転職活動大変だったけれど頑張って良かったね」と気軽に言えるのですが、40代での転職活動で、数社で内定が出るのは珍しいケースかと思います。
『転職活動での書類選考・面接の合格率について。何パーセントの人間が内定をゲット出来るのか?』でも書かせて戴きましたが、書類選考にしても、面接にしてもそう簡単にはいきません。
それは夫の能力が足りないからではなく「40代の転職活動なんて、そんなもの」だと思ってください。
お祈りの山に心折れる
数えきれないほど応募して、両手両足では足りないくらい面接して、やっと1社内定が出れば良い方だと覚悟しておいてください。
就職活動において不採用のメールや手紙が届くことを「お祈り」と言うのですが、お祈りは何度貰っても慣れないものです。転職活動で最も大切なのは「諦めずに頑張り続ける事」だと思うのですが、お祈りが続くと心が折れてきます。
夫も立て続けにお祈りされた時「もう、俺みたいなオッサンが再就職するのは無理だと思う」と、思い切り凹んでヤケになった時期があります。
どうかしてたと思う…
誰だって心折れるわよ
その時私は夫に言いました。「絶対に大丈夫だから、そんな事言わないで。駄目だと口に出してしまったら、そっちに引っ張られるから駄目。プロのスポーツ選手は『俺はやれる』と自己暗示をかけたり、メンタルトレーニングをして自分のコンディションをキープするんだよ。駄目だなんて絶対言わないで」と。
プロから学ぶメンタルトレーニング
実際『仕事の流儀』とか『カンブリア宮殿』に登場する「一流」と呼ばれる人達って、驚くほどポジティブですよね。特に勝負の世界に生きる人達はメンタルトレーニングを重要視しています。
夫の転職活動中は、是非「あなたは絶対にやれる人だ」と妻が暗示をかけてください。なんだか宗教じみてバカバカしく思えるかも知れませんが、これって意外と重要です。
以前、実業団でラクビーの監督をなさっていた方の講演会で聞いたのですが、ラクビー選手でも最初は「トライ」をするのが怖いそうなんだす。全力で走っていって頭から突っ込んでいくので当たり前と言えば当たり前ですが、ラクビー選手がトライに対する恐怖を克服するためのトレーニングは意外なものでした。
柔らかいマットの上にラクビーボールを置いて、近場からヒョイっとボールに突っ込んでいく練習を繰り返すことで「トライは怖くない」と暗示をかけてその気にさせる事から始めるのだとか。
これは夫の転職活動にも使える方法だと思います。是非「あなたは絶対に転職出来る」「あなたは絶対にやれる人だ」と妻が暗示をかけてください。私も夫の転職活動中は「あなたは、イザと言う時に強運を持っているから大丈夫」と言い続けていました。
転職活動で最も恐ろしいこと
よく「子どもは褒めて育てよ」なんて言いますよね。そしてそれを実践された方は多いと思います。大人だって一緒です。夫に「やれる」と暗示をかけて、ご夫婦で転職活動を乗り切って戴きたいと思います。