自分が働いている会社が民事再生法を申請した時、真っ先に気になるのが「自分は切られるのか、それとも働き続ける事が出来乗るのか?」と言う事ではないかと思います。
民事再生は事実上の倒産ですが、現時点で行っている業務は続けていく(そうしないと会社が存続出来ない)事が前提になっていますから、社員が全員解雇される事はまずありません。
しかし、今までと同じ経営を続けていては立ち行きませんから、かなり大幅なリストラが敢行される事が予想されます

この時「誰が切られて、誰が残るのか」はネットで検索してみても、いまいち明確な答えが書かれていません。
実際、民事再生の数だけパターンがあるので「こういう人が切られます」とは書けないのだと思いますが、今回は「1つのケースとして、夫が働いていた会社が民事再生を申請した時に「解雇された社員」についてお届けします。
民事再生で解雇される社員の年代
結論から先に申し上げます。
夫が原体ていた会社が民事再生を申請した時、会社側はリストラする社員を年齢で判断していたようです。
どの年代が切られたかと言うと「上と下」でした。
20代と50代以上の社員が大量にリストラされました

民事再生でリストラされた社員のイメージ


具体的な数字を挙げると問答無用で切られたのは25歳以下と50歳以上の社員でした。
なんとなく「若い人は解雇されないだろう」と思っていましたが、むしろ「若いんだから次の仕事も探せるよね」的な発想だったようです。
50代以上の社員の場合は、どうしても報酬がかさむので止むを得ずと言ったところでしょうか。
比較的解雇されなかったの年代は30代の社員でした。

仕事も覚えているし、本人の能力次第ではリストラした高齢の社員の代わりとして昇進させて責任を背負ってもらおう……という流れだったようです。
リストラされた人と残された人が入り乱れていたのが40代の社員でした。

例えば……
- 他の同世代の社員より仕事が出来る → 残る
- そもそも人材の替えがきかないポジションにいる → 残る
- 仕事は出来るけど事業譲渡先にも人材がいる → 切る
本人の実力や資質…と言った部分もあったかと思いますが、それ以上に「事業譲渡先にとって都合の良い人間かどうか」と言うところが左右していたため、力のある社員でも事業譲渡先で人材が足りている状況の場合は、容赦なく切られていたよです。
イメージとしてはこんな感じ
- 20代→若いから退職しても自分でどうにか出来るよな?
- 30代→残って、とにかく働け
- 50代→給料払いないから辞めてくれ
- 40代→会社にとって都合のいいヤツは残ってもいいぞ


無能だからリストラされる訳じゃない

一般的なリストラのイメージとは違っていたのは正直驚かされました。
- 需要な仕事をしている人間は切られない→50代は根こそぎ切られました
- 若い人は切られない→20代も切られました
- 仕事が出来るから切られない→事業譲渡先にポジションが無い人は切られました

どんなに優秀な社員であっても別の会社が介入してくるので、そこから優秀な人材を連れてきてリストラした人のポジションに据え置くパターンがあるので「重要な仕事をしている人間は切られない」なんて事はあり得ません。
働いている会社が民事再生を申請したとしても引き続き雇用される可能性はあります。
大規模なリストラが行われる可能性が高いので「解雇されるかもしれない」という覚悟をしておく事をオススメします。

合わせて読みたい 夫の勤めていた会社が民事再生になった時の事を順を追って書いてきましたが、今までは会社的なところばかりを焦点に当ててきまし ...
民事再生に直面した時に社員がやっておきたい行動