2013年9月末。夫の務める会社が民事再生法の申請しました。この時、夫は43歳。夫も私も目の前が真っ暗になったのは言うまでもありません。私は専業主婦。子どもはまだ幼稚園。さらに言うなら家のローンは返済中。ここで収入がゼロになってしまったら完全に詰みます。
夫の会社は民事再生を申請した後、事業譲渡と言う形で会社を存続させる事となりました。
当然ながらそこで働いていた社員全員が事業譲渡先に転籍出来るはずもなく、大規模なリストラが行われました。夫は辛うじて新会社に転籍する事が出来たのですが、将来の事を考えた末、転職を決意。8ヶ月間のの転職活動を経て転職に成功。2014年4月から転職先で新しいスタートを切りました。


大変な事には変わりないよね
夫も私も「あの時、転職を決意したのは間違いではなかった」と思ってはいたものの、しかし心のどこかで「もしかしたら残留した方が良かったのではないか?」と言う迷いが全く無かったと言うと嘘になります。しかし先日「やはり転職して良かったんだ」と確信する出来事がありました。
民事再生の失敗
民事再生を申請した夫の元会社は、新しい経営者の元で会社を存続させたものの経営状態を改善することが出来ず、民事再生を申請して1年も立たずに別会社に吸収合併される事が決定しました。もちろん社名は残りませんし、今回は前回以上の大規模なリストラが行われるとのことです。
民事再生を申請した企業の中で再生を果たす事を出来た企業は全体の4割だと言われています。あとの6割は潰れてしまうそうですが、夫の元会社は「あとの6割」に入ってしまったようです。夫がお世話になった会社が名実ともに無くなってしまうのは寂しい事ですし、それ以上に働いている社員達がどうなるかと思うと胸が痛みます。
残るなら会社と心中する覚悟
民事再生を申請した企業が全て潰れる訳ではありません。しかし「4割しか再生しない」と言う現実は重く受け止める必要があります。

会社は存続すると思ってたよ

もし、これを読んでくださっている方の中で、お勤めの会社が民事再生を申請して色々と調べておられるのなら、ご自身の身の振り方についてはよく考えて戴きたいと思います。民事再生した会社に残るのであれば、会社と心中するくらいの覚悟が必要かと思われます。私がこのブログに書いている事はあくまでも1例でしかありませんが、参考にしていただけると幸いです。