夫の会社が民事再生を申請したと発表があった数日後、民事再生についての説明会が開催されました。
そして社員説明会の後、全社員が集められ労働組合の会合が開かれました。

労働組合とは?
労働組合(ろうどうくみあい、英語:trade union、labor union)とは、労働者の連帯組織であり、誠実な契約交渉の維持・賃上げ・雇用人数の増加・労働環境の向上などの共通目標達成を目的とする集団である。
その最も一般的な目的は、「組合員の雇用を維持し改善すること」である。
wikipediaより引用
労働組合は春闘の時に賃上げ交渉をしてくれたり、労使間で何かトラブルがあれば助けてくれるの団体…と思っている方が多いかと思います。
実際、学校の教科書では「労働組合は労働者のための組織である」と書いてありますよね。

民事再生法が適応された後に労働組合が会合を開くと言うことは、労働組合が社員のために何か動いてくれるのかな……と薄っすら期待をしていました。
ですが、「労働組合が社員のために頑張ってくれるかも」と言う期待は大きく裏切られることになります。
民事再生後の労働組合の会合

しかし民事再生が行われた当時、すでに労働組合はほとんど機能してしなかったようです。
景気の良い頃は労働組合にもそれなりに力があったのかも知れませんが、少なくとも私が覚えている限りでは労働組合がらみで何か動きがあったような覚えはありません。


会社側から民事再生が発表された後、労働組合の会合が行われまました。
しかし労働組合の会合は、話し合い(会合)ではなく決定を通達するだけの集まりでした。
労働組合の会合で説明されたこと
- 労働組合解散の報告
- 労働組合名義で集めたお金の分配(返還)の説明
会社と社員との間で揉め事があったら、労働組合が助けてくれるなんて、ただの幻想でした。
労働組合はあくまでも会社あっての組織なので、会社が潰れてしまっては何の効力も発揮しないと言う事を私達夫婦は思い知らされました。
はした金が支払われただけの解散
結局、労働組合から24万円ほどのお金が夫の銀行口座に振り込まれることになりました。
しかし銀行口座に振り込まれた24万円と言うお金は天から降ってきたのではありません。
夫自身が入社した時から労働組合に積み立てていたお金……少しずつ貯金していた定期が満期になったよう形のお金てす。
お金に罪はありませんし、少しでも現金が戻ってくるのはありがたかったのですが。正直なところ貰って気持ちの良いお金ではありませんでした。


大事な事なのでもう改めて書きます。
会社が倒産したり民事再生になった場合、労働組合は解散する以外に手立てはなく、まったく役に立ちません。
会社が民事再生になってしまった事も働組合が何の役にも立たなかった事もショックでしたが、それ以上にキツかったのが社員に対する扱いでした。
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