夫、40代の転職活動。転職面接10社目(面接まで漕ぎ着けなかった企業は数知れず)にして、やっと内定を得た夫は仕事の引き継ぎを済ませ、ようやく正式に退職する事になりました。
一般的な退職の場合は退職金をもらって、送迎会をしてもらって……と言った流れになるのだと思うのですが、夫の場合どちらもありませんでした。
……と言うのも、夫が勤めてた本来の会社は民事再生を申請し、会社を2つに分割する形で事業譲渡されていたからです。退職金については事業譲渡先の企業に転籍する時、形ばかりのものを戴きましたが「退職金」と呼べるような金額ではありませんでした。「会社が潰れたのだから裸で放り出されるよりマシだろ?」と言ってしまえばそれまですが、ガッカリした事は言うまでもありません。
民事再生の後……
そもそも。夫が退職するまでに夫と一緒に働いていた同僚達は櫛の歯が欠けるように1人ずつ姿を消していました。
・解雇を言い渡された人
・事業譲渡先の企業に雇用されず去っていった人
・事業譲渡先に行ったものの仕事を見つけて転職した人
こんな状況でしたから送迎会をしてもらった人は少なかったようです。夫の時も送迎会の話さえ出なかったようでした。私の記憶だと「解雇を言い渡された人」は送迎会をしてもらっていたような気がしますが「知らないうちにいなくなっていた」なんて人もいたようです。

みんなバラバラになってしまったよ

寂しいわね…
退職日当日
退職日当日も夫はそれこそ深夜まで残業して帰宅しました。親しくしていた同僚達には挨拶したようですが特別な事は何も無かったようです。
20年近く働いていた会社を去るにしては、あまりにも寂し過ぎる幕引きでしたが転職先が見つかっただけでも良かったのだと思います。夫婦でささやかながら「お疲れ様でした」の乾杯をして、夫のサラリーマン生活に一区切りがついたのでした。

次でラストです